今までも、ペレメタ以外の亜種を手に入れる機会は結構ありました。
セレメタやハルマヘラメタリは店で見かけるし、値段も手ごろです。
しかし、今まで手を出さなかった理由はひとつ。
「万が一、ペレメタと混ざったら見分ける自信がない」
これに尽きます。
なんといっても、3年前はペレメタもセレメタもハルマヘラメタリも(インペラまでも!)、すべて一緒に見えてました。
しかし、
この間ズベールを買いに行ったとき、陳列してあったセレメタを見てペレメタとの違いのに驚きました。
3年間で1000匹を越えるほどのペレメタを見ているうちに、目が良くなったようです。
しかも♂だけでなく、♀の差異すらも検出できるほどに・・・!!
これを受けて、少なくとも「ペレメタかそうでないか」はわかる、という自信がつきました。
そんな背景があっての別亜種デビューなわけです。
(単にサンギールメタリの魅力に抗えなかった、って説もありw)
先日、
うかれぽんちさんからサンギール産メタリフェルを頂きました。
以下メタリフェルの亜種について解説。
メタリフェルホソアカには6つの亜種が存在します。
C.m. metallifer
スラウェシ島産の基亜種 通称セレメタ
輸入量・流通量共に多い。
ペレメタに比べ鞘翅の光沢が弱い
C.m. finae
ペレン島産 通称ペレメタ
輸入量・流通量ともに多い。
セレメタに比べて鞘翅の光沢が強く、カラーバリエーションも多い。
最も大きくなる亜種。
俺が研究材料にしてるのはこいつら。
C.m. aenomicans
ハルマヘラ島産
上記の二亜種に比べると流通量は少ないが、それでもショップやオークションではたまに目にする。
C.m. otanii
モロタイ諸島産
C.m. isogaii
スーラ諸島産
この2つの亜種はかなりマイナー。ショップではもちろん、ビッダーズでですら見たことがない。
一応Be-KUWAギネスのエントリーはあるので、少数ながら流通はしているはず。
C.m. sangirensis
サンギール諸島産
そして、今回いただいたのがこの亜種。
巷では「メタリNo.1亜種」の呼び声が高く、最近静かなブームになっている感がある。
最大の特徴は、「全身が金属光沢を持つ」という点。
ペレメタは鞘翅のみが光沢を持つが、この亜種はアゴ、頭部、前胸部も光沢を持ち、俗に「飴色に光る」と言われる。
ちなみに、
ペレン産が「ペレメタ」、スラウェシ(セレベス)島産が「セレメタ」なら、サンギール産のこの亜種は「サンメタ」かと思いきや、「サンメタ」はマイナーな呼び方のようで、「サンギレンシス」とか「サンギールメタリ」と呼ばれることが多いよう。
戴いたのは幼虫6匹なので、飴色に輝く御姿を見れるのはしばらく先になりそうですが、今から楽しみですね。
高松の昆虫学会での発表は無事に終わりました。
聴衆の方も多く、非常に貴重な意見もたくさん頂きました。
やはり、様々なバックグラウンドを持つ方々に自分の研究を聞いてもらえる場、というのはとても大事なものだな、と改めて思いました。
モンタネルス。
結局、幼虫は計9匹取れました。
そして、羽化したのは♂2♀4。
それぞれセットしたけれど、写真撮る間も無く落ちました。
まだ割り出していないけど、多分産んでないでしょうね。
あーあ。